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売却の基本

不動産売却の流れと期間|査定から契約・引渡し・確定申告まで

不動産売却の流れを、準備、査定、媒介契約、販売、売買契約、決済・引渡し、確定申告の順に解説。必要書類、期間、費用、住み替えの注意点まで整理します。

執筆 フリスム編集部読了目安 15分
自宅売却の流れと必要書類を不動産担当者に相談する夫婦
この記事の目次
  1. 不動産売却は7つの段階で進む
  2. 最初に決めるのは査定額ではなく「売却の条件」
  3. 売却前に集める書類と確認事項
  4. 査定は価格の「根拠」と販売計画を比べる
  5. 媒介契約を結び販売を開始する
  6. 購入申込みから売買契約まで
  7. 売却価格5,000万円の資金スケジュール例
  8. 契約前の物件調査で止まりやすい項目
  9. 居住中・空室・賃貸中で売り方は変わる
  10. 住み替えは売り先行と買い先行を比較する
  11. 契約が解除される主な場面
  12. 契約後から決済・引渡しまで
  13. 売却後は税金と確定申告を確認する
  14. よくある質問
  15. 売却を成功させるための最終確認
  16. 参考情報・出典

不動産売却は、査定を依頼して広告を出せば終わる手続きではありません。売却の目的と期限を決め、権利関係と必要書類を確認し、査定根拠を比較し、販売条件を設計し、契約後の決済・引渡しと税務までつなげる一連のプロジェクトです。先に全体像を把握すると、「いつまでに何を決めるか」「売却代金のうち手元に残る金額はいくらか」を逆算できます。

不動産売却は7つの段階で進む

一般的な仲介による売却は、準備、査定、媒介契約、販売、購入申込み、売買契約、決済・引渡しの順に進みます。相談開始から引渡しまでの期間は物件、価格、市況、居住中か空室かによって変わりますが、販売開始前の準備に1〜3週間、販売活動に1〜3か月、契約から引渡しまでに1〜2か月を見込むと、全体で3〜6か月程度が一つの目安です。買主が住宅ローンを使う場合は審査日程も影響します。

ここで注意したいのは、平均的な期間をそのまま自分の予定に当てはめないことです。相続登記が終わっていない、共有者がいる、境界が未確定、抵当権抹消の準備が必要、住み替え先の引渡しと重なる、といった事情があれば先に解消する時間が必要です。売却期限が決まっている場合は、販売期間から逆算して査定開始日と価格見直し日を決めます。

売却全体の流れ
準備目的・期限を決める

残債、名義、必要書類、住み替え条件を整理

査定価格の根拠を比較

机上査定から訪問査定へ進み、成約事例を確認

販売広告と内見を運用

反響の内容を見ながら価格と見せ方を調整

契約・引渡し条件を確定する

契約、残代金、登記、鍵と書類の引渡しを実行

仲介による売却の標準的な流れ。物件の権利関係や買主の融資条件により順序・期間は変わります。

最初に決めるのは査定額ではなく「売却の条件」

売却理由と優先順位を言葉にする

高く売ること、期限内に売ること、近隣に知られずに売ること、住みながら売ることは、すべてを同時に最大化できるとは限りません。転勤なら引越し日と住宅ローンの二重払い、相続なら共有者の合意と税務、離婚なら財産分与と名義、住み替えなら購入先の契約日程が優先条件になります。不動産会社には「できれば高く」だけでなく、譲れない期限、最低限確保したい手取り、広告範囲、内見可能時間を伝えます。

売出価格は売主の希望で設定できますが、成約可能性は市場との関係で決まります。高めに始める場合も、一定期間で反響がなければ何を変えるかを先に決めておく必要があります。期限が厳しいのに相場から大きく離れた価格で開始すると、問い合わせがないまま時間だけを失い、最後に大幅値下げを迫られることがあります。

ローン残高と手取り下限を確認する

住宅ローンが残る物件は、原則として決済時に残債を完済し、金融機関の抵当権を抹消します。売却代金から仲介手数料、印紙、登記関係費用、引越し費用などを差し引いても完済できるかを確認します。売却価格が残債と諸費用の合計を下回る場合は、自己資金で不足を補うか、金融機関と相談が必要です。査定前に金融機関の残高証明や返済予定表を準備すると、資金計画を早く組めます。

売却後の概算手取り
売却代金買主から受け取る金額ローン残債決済時に完済売却費用仲介・登記・印紙など税金譲渡益が出る場合など
税金は売却代金ではなく譲渡所得を基礎に計算します。適用特例や取得費により大きく変わります。

売却前に集める書類と確認事項

書類がすべて揃っていなくても査定相談はできます。ただし、正確な価格判断と契約準備には、登記識別情報、購入時の売買契約書、重要事項説明書、間取り図、固定資産税納税通知書、住宅ローン残高が分かる資料が役立ちます。マンションでは管理規約、長期修繕計画、総会議事録、管理費・修繕積立金の額、駐車場利用状況も重要です。

戸建て・土地では、確定測量図、境界確認書、建築確認済証、検査済証、設計図書、リフォーム履歴を確認します。隣地との境界標が見当たらない、私道持分や通行掘削承諾が不明、増改築と登記が一致しないといった問題は、販売開始後に発覚すると交渉が止まることがあります。先に調査し、売主側で対応する範囲と買主へ説明する範囲を決めます。

区分 主な資料 査定・契約で確認すること
共通 本人確認書類、登記識別情報、購入時契約書、納税通知書 名義、取得費、面積、固定資産税、抵当権
マンション 管理規約、長期修繕計画、総会議事録、使用細則 管理費、積立金、工事予定、ペット・駐車場、滞納
戸建て 確認済証、検査済証、図面、設備・修繕履歴 建物の適法性、雨漏り・シロアリ、越境、設備状態
土地 測量図、境界確認書、私道関係書類 境界、接道、越境、地中埋設物、建築条件
物件ごとに必要書類は異なります。見つからない資料は取得先と代替資料を不動産会社へ確認します。

査定は価格の「根拠」と販売計画を比べる

机上査定は所在地、面積、築年、階数などの情報と過去の成約事例をもとに概算します。訪問査定では、眺望、日照、騒音、内装、設備、管理状態、道路・境界など個別条件を確認します。売却を具体化する段階では訪問査定が適しています。査定額は買取保証額ではなく、通常は一定期間内に売れる可能性があると会社が判断した目安です。

複数社の査定額が違うときは、最も高い数字を選ぶのではなく、採用した成約事例、現在の競合物件、価格補正、想定販売期間、価格見直し条件を比較します。相場より高い査定を提示して媒介契約を得た後、反響がないことを理由に値下げを求める会社も理論上あり得ます。売主が確認すべきなのは「なぜその金額で売れるのか」と「想定より反響が弱い場合の次の手」です。

媒介契約を結び販売を開始する

仲介を依頼する契約には、一般媒介、専任媒介、専属専任媒介があります。複数社へ依頼できるか、自己発見取引ができるか、REINSへの登録期限、業務報告頻度が異なります。専任系を選べば必ず高く売れる、一般媒介なら必ず競争が働く、という単純な関係ではありません。物件の流通性、売主が連絡を管理できるか、広告の統一性、担当者の販売力で選びます。

販売開始時には、売出価格、広告媒体、写真、間取り、セールスポイント、内見対応、告知事項の扱いを確認します。居住中の場合は生活感を完全に消す必要はありませんが、玄関、水回り、窓周辺を整え、採光を確保します。写真と広告文章が物件の実態を正しく伝えているか、公開後に売主自身も確認するとよいでしょう。

販売開始後に見る数字
閲覧広告が見られたか

閲覧が少なければ写真・見出し・価格帯を確認

問い合わせ詳細確認へ進んだか

閲覧は多いのに問い合わせがなければ条件差を分析

内見現地で比較されたか

室内の印象、説明、日程調整を振り返る

申込み条件合意へ進んだか

価格、引渡し、設備、融資条件を整理

「売れない」を一括りにせず、どの段階で止まっているかを確認します。

購入申込みから売買契約まで

購入希望者から購入申込書が出ると、価格だけでなく、手付金、住宅ローン利用、ローン特約、契約希望日、引渡し希望日、付帯設備、残置物などを確認します。最高価格の申込みが常に最善とは限りません。融資承認の確度、自己資金、契約・決済日程、条件の多さも比較します。

条件がまとまると、宅地建物取引士が買主へ重要事項を説明し、売買契約を締結します。売主は物件状況報告書と付帯設備表を作成し、雨漏り、シロアリ、給排水、近隣関係、過去の修繕、不具合など把握している事項を正確に伝えます。告知すべき事項を隠すと、契約不適合責任や損害賠償の問題につながるおそれがあります。分からないことは「問題なし」と決めつけず、調査状況を記載します。

申込みで比較する項目 確認内容 売主側の判断
購入価格 値引き額、他の申込みとの比較 手取りと売却期限の両方で判断
融資条件 事前審査、借入予定額、ローン特約 白紙解除となる条件と期限を確認
日程 契約日、決済日、引渡し猶予 引越し・住み替え予定と整合させる
物件条件 設備、修補、残置物、境界 契約書へ具体的に反映する

売却価格5,000万円の資金スケジュール例

売却価格が5,000万円でも、契約日に5,000万円を受け取るわけではありません。契約時に手付金を受け取り、決済日に残代金を受け取るのが一般的です。仲介手数料の支払時期は会社により、契約時と決済時に半分ずつ、または決済時に全額など異なります。住宅ローン残債は決済日に完済し、抵当権抹消の書類を金融機関から受け取ります。

たとえば売却価格5,000万円、手付金250万円、ローン残債3,200万円、上限仲介手数料171万6,000円、登記・完済関係費用等を20万円と仮定すると、税引前の概算手取りは約1,608万4,000円です。固定資産税・管理費等の精算、引越し、測量・修補、税金は別途です。手付金250万円は5,000万円に追加されるのではなく、残代金の一部として充当されます。

時期 入出金例 実務上の確認
売買契約日 手付金250万円を受領 手付解除期限、手数料支払の有無
決済前 引越し・残置物・修補費 自己資金で先払いする費用を確保
決済日 残代金4,750万円を受領 着金後に完済・登記・鍵引渡し
決済日 残債3,200万円、費用約191.6万円等を支払 税金と精算金は別に確保
翌年 譲渡所得の申告・納税 特例で税額ゼロでも申告が必要な場合
説明用の架空例。実際の費用、支払日、税額は物件・契約・料金体系で異なります。

契約前の物件調査で止まりやすい項目

購入申込みが入ってから初めて資料を集めると、契約希望日に間に合わない場合があります。マンションでは管理会社が重要事項調査報告書を発行するまでの日数、管理費等の滞納、修繕積立金改定、工事予定、駐車場承継、ペット・リフォーム制限を確認します。年末年始や連休前は発行に時間がかかることがあります。

戸建て・土地では、道路種別、接道、境界、越境、私道、建築確認、増改築、埋設管、擁壁、土壌、文化財、ハザード等を調査します。登記と現況の建物面積が違う、隣地の所有者が相続未登記、道路境界が未確定といった問題は、数日では解消できません。査定段階で「契約前に必須」「引渡しまでに行う」「買主へ現況説明」の三つに分けます。

売主が把握している不具合・事故・近隣関係も、契約書類の作成に必要です。過去の雨漏りが修理済みでも、原因、修理日、施工会社、再発の有無を伝えます。心理的影響が問題になる出来事や告知範囲は、国土交通省ガイドラインと個別事情を踏まえて専門家へ確認します。

発見した事項 販売前の対応 契約へ反映すること
設備の故障 修理・撤去・現況の費用比較 付帯設備表、引渡し状態、修補
雨漏り・漏水履歴 原因・工事記録・再発を確認 物件状況報告、契約不適合責任
境界・越境 測量、隣地確認、覚書を検討 引渡し条件、将来是正、承継
管理組合の決議 議事録と負担時期を確認 修繕・積立金・一時金の説明
増改築・登記差 確認資料と適法性を調査 現況、融資への影響、是正範囲

居住中・空室・賃貸中で売り方は変わる

居住中の売却

生活しながら販売できるため、先に住み替え先を確保する費用を抑えやすい方法です。内見可能な曜日・時間、写真を撮る範囲、貴重品・個人情報、ペット対応を決めます。生活家具が部屋の大きさを伝える一方、家財が多すぎると床・窓・収納を確認できません。

空室の売却

内見日程を広く設定し、住戸全体を見せやすい反面、換気、排水口の封水、郵便、庭木、室温、防犯を継続管理します。電気・水道を早く止めると、照明や設備の動作確認ができません。空室で広さが想像しにくい場合は、実寸の家具配置図等を検討します。

賃貸中の売却

賃借人がいる物件は、原則として賃貸借契約を引き継ぐオーナーチェンジ取引です。賃料、敷金、更新、保証、滞納、修繕、管理委託を整理し、利回りと支出で評価されます。自己居住用の空室価格をそのまま使いません。

住み替えは売り先行と買い先行を比較する

売り先行は、先に現在の家を売り、手取りと引渡しを確定してから購入する方法です。購入予算を明確にしやすい一方、希望する新居が決まる前に引渡しとなれば仮住まい・二度の引越しが必要です。契約で引渡し猶予を設ける方法もありますが、買主の事情との合意が必要です。

買い先行は、希望する新居を先に確保しやすい一方、現在の家の売却価格・時期が未確定です。二重ローン、つなぎ融資、金融機関の審査、固定費を確認します。査定額を満額の自己資金として新居契約へ入れると、成約価格との差が資金不足になる可能性があります。

同時進行は日程を合わせられる可能性がありますが、旧居買主と新居売主、双方の金融機関、司法書士、引越しが連動します。誰か一つが遅れた場合の契約条項と予備日を決めます。

比較 売り先行 買い先行
購入予算 手取り確定後で組みやすい 売却価格を保守的に見込む必要
住まい 仮住まいの可能性 新居を先に確保しやすい
ローン 旧居完済後に審査しやすい 二重ローン・つなぎ等を確認
価格交渉 売却期限に余裕を持てる設計が可能 新居決済期限が売却交渉に影響

契約が解除される主な場面

売買契約後も、手付解除、ローン特約による解除、債務不履行解除、合意解除などの可能性があります。手付解除は契約で定めた期限または相手方が履行に着手するまでなど、民法・契約条項に従います。売主が解除する場合は受領手付金の倍額を現実に提供する方法が一般的ですが、個別契約を確認します。

ローン特約は、買主が定められた金融機関・金額で融資承認を得られない場合に白紙解除できる条項です。申込み先、期限、買主の協力義務、否決時の通知を明記します。事前審査承認済みでも本審査で否決される可能性があります。解除時の仲介手数料、手付金、違約金の扱いは解除理由と契約で異なります。

契約後から決済・引渡しまで

契約後は、買主の住宅ローン本審査、抵当権抹消書類の手配、住所変更登記の要否確認、引越し、公共料金の精算、設備や残置物の整理を進めます。住宅ローンの完済は、売却代金を受け取る決済日に行うのが一般的です。金融機関へ完済日を伝え、必要書類の準備期間を確認します。

決済日には、買主から残代金を受領し、固定資産税や管理費等を精算し、司法書士が所有権移転と抵当権抹消の登記を申請します。売主は鍵、管理規約、設備説明書などを引き渡します。引渡し前に契約時から物件状態が変わっていないか、設備を残す・撤去する範囲が合っているかを確認します。

契約後の実務
契約直後条件と期限を再確認

ローン特約、引渡し、修補、残置物を一覧化

決済準備金融機関と司法書士へ連絡

完済・抵当権抹消、住所変更、必要書類を確認

引越し物件を契約状態に整える

設備、鍵、書類、管理費等の精算資料を準備

決済日代金・登記・鍵を同時実行

着金確認後に所有権移転と引渡し

売却後は税金と確定申告を確認する

売却で利益が出たかどうかは、売却価格から取得費と譲渡費用を差し引いて計算します。購入代金がそのまま取得費になるわけではなく、建物部分は所有期間に応じた減価償却費相当額を差し引きます。購入時の契約書などがなく取得費が分からない場合、売却代金の5%を概算取得費とする方法がありますが、実際の取得費より大幅に低くなり税負担が増える可能性があります。

マイホームの売却では、一定要件を満たすと所有期間に関係なく譲渡所得から最高3,000万円を控除できる特例があります。税額がゼロになる場合でも、特例を使うには確定申告が必要です。買換え時の住宅ローン控除など、同時に使えない制度もあるため、売却と購入を別々に判断せず、申告前に税理士や税務署へ確認します。

よくある質問

住みながら売却できますか?

可能です。内見日程と生活の両立が必要になるため、週末の候補時間、片付ける場所、写真撮影範囲を先に決めます。空室より必ず不利とは限りませんが、購入者が広さや採光を確認しやすい状態に整えます。

査定を依頼したら売らなければいけませんか?

査定は売却判断の材料であり、査定後に売却を見送ることもできます。訪問査定を依頼する際は、査定費用の有無、連絡方法、個人情報の利用範囲を確認してください。

売却までどれくらいかかりますか?

準備から引渡しまで3〜6か月が一つの目安ですが、価格、地域、物件状態、権利関係、買主の融資で変わります。期限がある場合は、販売開始日だけでなく値直し判断日も決めます。

売却代金はいつ受け取りますか?

契約時に手付金を受け取り、決済・引渡し日に残代金を受け取るのが一般的です。手付金は残代金の一部に充当されます。契約解除時の扱いは契約内容に従います。

売却を成功させるための最終確認

共有名義の場合は、査定依頼の段階から全共有者へ情報を共有し、売却条件を一人だけで決めないようにします。契約・登記には原則として所有者全員の関与が必要です。遠方・高齢・海外居住の共有者がいる場合は、本人確認、代理、必要証明の準備期間を司法書士へ確認します。

相談開始前に、売却理由、希望期限、最低手取り、ローン残高、名義、居住状況をA4一枚にまとめます。査定会社ごとに同じ情報を渡すと、価格と計画を公平に比較できます。資料が見つからない場合は、何がなく、いつまでに誰が取得するかを一覧にします。

販売開始後は、広告公開、問い合わせ、内見、申込み、価格変更を時系列で残します。担当会社が変わっても、過去の反響と買主の見送り理由を引き継げます。契約直前には、物件状況報告書と付帯設備表を家族・共有者でも確認し、売主ごとに説明が違わないようにします。

決済後は、売買契約書、精算書、仲介・登記等の領収書、取得時資料を一つの税務ファイルへまとめます。確定申告の特例は期限後に遡って選べない場合があるため、翌年まで待たずに適用候補を整理します。住み替えなら新居の住宅ローン控除との関係も同時に確認します。

売却の各段階には専門家の役割があります。不動産会社は市場・契約調整、司法書士は登記、土地家屋調査士は測量・表示登記、税理士は税務、弁護士は紛争・権利関係を担当します。不動産会社だけで全分野を断定せず、必要な時点で適切な専門家へつなげられる体制を確認します。

判断 主な相談先 相談する時期
価格・販売・契約 宅地建物取引業者 査定から引渡し
抵当権・相続・所有権 司法書士 販売前〜決済
境界・測量・分筆 土地家屋調査士 販売前〜契約条件決定
譲渡所得・特例 税理士・税務署 契約前〜翌年申告
共有・離婚・紛争 弁護士 合意形成が必要な段階

不動産売却で重要なのは、最初の査定額だけで会社を決めないことです。売却期限、ローン残高、必要書類、物件の弱点を整理し、成約事例と競合物件に基づく価格根拠、販売開始後の報告内容、反響が弱い場合の対応を比較します。契約後は買主の融資、抵当権抹消、引越し、登記を同じスケジュールで管理します。

売却は一度の判断で完了するのではなく、準備、価格設定、広告、内見、条件交渉の各段階で小さな判断を積み重ねる手続きです。売主が全体像を理解していれば、不動産会社からの提案を受け身で受け取らず、根拠を確認しながら進められます。

参考情報・出典

この記事の作成方針

フリスム編集部が、国土交通省、国税庁、指定流通機構、東京都・各自治体などの公開情報と不動産取引実務をもとに作成しています。制度・税務の適用は個別条件で変わるため、契約前・申告前には宅地建物取引士、税理士、司法書士などへ確認してください。

売却の次の一歩

査定額だけでなく、売却後の手取りまで整理します

物件種別、所在地、築年、面積、ローン残高、希望時期が分かれば、売り方と費用の確認を進められます。相談したからといって売却を決める必要はありません。

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