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予算5,000万円の地域選び

予算5,000万円で東京23区の中古マンションはどこまで買える?広さ・築年・駅距離で比較

予算5,000万円で東京23区の中古マンションを探す際に、足立・杉並・江東・中央の取引単価から広さ、築年、駅距離の調整方法を整理します。

予算5000万円で東京23区の中古マンションを比較する図

この記事のデータについて

価格の種類
国土交通省の不動産情報ライブラリに由来する取引価格情報の集計値(売出価格・査定価格ではありません)
集計期間
2026年第1四半期(町別は直近1年集計を含む)
取引件数
江東区 603件/中央区 354件/足立区 267件/杉並区 291件

価格は築年数、専有面積、駅距離、所在階、眺望、管理状態などで変わります。平均値だけで個別物件の妥当性を判断せず、同じ条件に近い事例を確認してください。

予算5,000万円で東京23区の中古マンションを探す場合、「買える区」を一つ決めるより、広さ・築年・駅距離・管理のどれを調整するかを先に決めます。公開取引データを同じ単位に直し、広告価格では見えにくい選択肢を整理します。

結論:5,000万円はエリアより条件の組み合わせで決まる

2026年第1四半期の区平均㎡単価を物件価格5,000万円で単純に割ると、足立区は約78㎡、杉並区は約48㎡、江東区は約41㎡、中央区は約27㎡です。これは購入可能面積の保証ではなく、取引された物件構成も異なる概算です。それでも、同じ予算で何を調整する必要があるかを考える入口になります。

予算5000万円で区ごとの面積を単純比較する図
区平均㎡単価による単純計算。実際の物件条件ではありません。
5,000万円÷区平均㎡単価の参考値
2026年1〜3月 取引㎡単価 単純換算面積 注意点
江東区 123万円/㎡ 41㎡ 区全体の取引㎡単価で単純計算
中央区 187万円/㎡ 27㎡ 区全体の取引㎡単価で単純計算
足立区 64万円/㎡ 78㎡ 区全体の取引㎡単価で単純計算
杉並区 105万円/㎡ 48㎡ 区全体の取引㎡単価で単純計算
中央区・江東区・杉並区・足立区の取引㎡単価比較
2026年第1四半期の公開取引価格情報集計。

諸費用とリフォーム費は別です。物件価格に予算を使い切らず、現金・借入条件に応じた購入総額を作ってください。

最初に「物件価格」と「総予算」を分ける

5,000万円が物件価格の上限なのか、諸費用を含む総予算なのかで検索条件は変わります。頭金を入れる場合も、手元資金をすべて使うと引越し、家具、修理、育休・転職時の生活費に余裕がなくなります。住宅ローン事前審査の承認額は、安全に返せる額と同じではありません。

資金計画で分ける金額
区分 内容 決め方
物件価格 売買代金 検索上限として設定
購入諸費用 仲介、登記、ローン、保険、精算 物件別見積りを取得
入居準備 リフォーム、家具、引越し 優先工事と後回しを分ける
予備資金 修理、収入変動、税 生活防衛資金を残す

調整できる四つの条件

広さを調整する

70㎡から60㎡へ下げるだけでなく、廊下が短い、柱が室外にある、収納が適切、可動間仕切りがある住戸なら、面積差以上に使いやすい場合があります。帖数表示だけでなく家具配置で比較します。

築年を調整する

築年を古くする場合は、耐震、配管、窓、エレベーター、長期修繕計画、借地権を確認します。リフォーム済みの見た目だけで建物の状態を判断しません。

駅距離を調整する

徒歩分数を伸ばすなら、平坦か、信号や踏切があるか、バスが使えるか、自転車置場があるかを確認します。表示徒歩分数は道路距離を基準にした目安で、信号待ちや坂は含みません。

エリアを調整する

隣駅だけでなく、同じ通勤先へ別路線で行ける街を探します。北千住と荻窪のように方角が違っても、都心アクセスと生活利便を比べることで、価格以外の優先順位が見えます。

予算からエリアを絞る購入判断フロー
総予算、毎月負担、広さ、築年、駅距離の順に候補を絞ります。

区ごとの探し方

江東区

都心アクセスと生活利便を両立したい共働き世帯、広さを確保しながら23区内に住みたいファミリー、将来売却時の比較可能性を重視する購入者に候補が多い区です。 豊洲が予算超過なら東雲・辰巳・枝川、門前仲町が難しければ木場・東陽町、清澄白河が難しければ森下・菊川まで、同一路線または徒歩圏を広げて比較します。

中央区

職住近接を重視し、価格より移動時間を優先する世帯、流動性が比較的高い都心部を検討する購入者、将来の賃貸・売却選択肢を残したい人に向きます。 勝どき・月島が予算超過なら江東区の豊洲・東雲・有明、都心東側なら門前仲町・清澄白河も比較対象です。駅名ではなく、70㎡換算額と毎月負担で横並びにします。

足立区

5,000万円前後で広さを確保したい人、複数路線を使いながら都心価格を避けたい人、駅距離や築年数を調整して総額を抑えたい世帯に検討余地があります。 北千住が高ければ綾瀬・西新井、千代田線重視なら綾瀬、東武線で広さ優先なら梅島・西新井・竹ノ塚へ比較軸を広げます。

杉並区

新宿方面へのアクセス、成熟した商店街、低層住宅地の暮らしを重視する人、広さより立地や沿線を優先する人に適します。 荻窪が予算超過なら西荻窪・阿佐ケ谷・高円寺だけでなく、丸ノ内線の南阿佐ケ谷や西武新宿線側まで徒歩圏を広げます。

広告価格から購入総額へ組み替える

検索サイトに表示される価格は、購入日に必要な総額ではありません。中古マンションでは、仲介手数料、所有権移転登記と抵当権設定登記、住宅ローン事務手数料・保証料、印紙、火災・地震保険、固定資産税等と管理費等の精算金が加わります。リフォームするなら、工事費だけでなく、引渡しから入居までの家賃・ローン重複、管理組合への工事申請、工事可能時間も予算に入れます。

同じ5,000万円でも、現金比率、借入期間、金利、管理費・修繕積立金、駐車場、将来の修繕一時金で毎月負担は変わります。物件価格だけを上限まで使うと、契約後に家具・引越し・リフォームの選択肢がなくなります。候補が出たら「契約時まで」「決済時」「入居後」「毎月」の四つに費用を分け、手元資金を残します。

購入前に分けて確認する費用
時期 主な項目 確認方法
申込前 手付金、仲介手数料、ローン事前審査 資金表と見積書を取得
契約時 手付金、印紙、仲介手数料の支払時期 契約条件と支払日を確認
決済時 残代金、登記、ローン、精算金 司法書士・金融機関の見積り
入居後 管理費、修繕積立金、税、保険、工事 総会議案・長期修繕計画を確認

中古マンションは「室内」より先に管理を確認する

内見では新しいキッチンや眺望に目が向きますが、建物全体の問題は一住戸のリフォームでは直せません。重要事項調査報告書、長期修繕計画、総会議事録、管理規約を取り寄せ、積立金残高、滞納、借入、一時金、大規模修繕、給排水管、エレベーター、機械式駐車場、保険、訴訟や近隣計画を確認します。

江東区・中央区・足立区・杉並区のように大規模マンションと小規模マンションが混在する地域では、毎月額だけの比較は危険です。総戸数が多いほど一戸あたり負担が必ず軽いわけではなく、共用施設や設備の種類が増えれば維持費も増えます。逆に小規模マンションは意思決定が早い場合がある一方、工事費を分担する戸数が少なくなります。現在の積立額、将来計画、工事実績の三点で評価します。

管理資料で最低限確認する項目

  • 修繕積立金の現在額と改定予定
  • 管理費・修繕積立金の滞納
  • 長期修繕計画の作成時期
  • 直近の大規模修繕と次回予定
  • 給排水管・防水・外壁の更新
  • 管理組合の借入と一時金
  • 機械式駐車場の稼働率
  • ペット・工事・賃貸の規約
  • 受変電設備と非常用電源の位置
  • 総会議案にある継続課題

内見候補を三つの箱に分ける

候補は「条件内」「一つだけ妥協」「比較用」の三つに分けます。条件内だけを見ると相場感がつかめず、理想物件だけを見ると予算が崩れます。あえて面積を優先した物件、駅距離を優先した物件、管理を優先した物件を一件ずつ見ると、自分が許容できる差がわかります。

比較用物件は買わない前提ではありません。写真では気になった築年や駅距離が、現地では許容できることがあります。逆に、広告では魅力的な駅近が騒音や管理で候補外になる場合もあります。

5,000万円で失敗しやすい判断

  • ローン承認額をそのまま物件価格上限にする
  • 管理費・修繕積立金を毎月負担に入れない
  • リフォーム済みだから建物管理も良いと思う
  • 区平均だけで個別物件を割安と判断する
  • 駅徒歩だけで買物・保育・通学動線を見ない
  • 将来売却時の買い手像を考えない

候補物件が見つかった後

物件URL、希望価格、自己資金、借入希望、入居時期、現在の問い合わせ状況をまとめます。紹介可否を確認し、資金表、管理資料、ハザード、周辺成約事例を同時に確認すると、単に「買えるか」ではなく「この条件で買うべきか」を判断できます。

住宅ローンは物件選びの前後で二度確認する

事前審査は、購入申込の直前ではなく、エリア比較を始めた段階で行います。年収だけでなく、勤続、雇用形態、他の借入、クレジット利用、健康状態、自己資金、物件の担保評価が審査に影響します。複数行へ同時に無制限に申し込むのではなく、金利タイプ、手数料、団体信用生命保険、繰上返済、つなぎ資金の要否を整理して候補を選びます。

事前審査が通っても、その物件で本審査が通るとは限りません。旧耐震、借地権、再建築や既存不適格、専有面積、店舗・事務所併設、管理状態などで金融機関の取扱いが変わります。リフォーム費を住宅ローンへ組み込む場合は、見積り提出時期と工事会社の条件も確認します。

変動金利を選ぶ場合は現在金利だけでなく、返済額が上がった場合の家計余力を試算します。固定金利は支払額が読みやすい一方、当初金利や手数料との比較が必要です。どちらが得かを断定するのではなく、教育費、育休、転職、退職、住み替えの時期と合わせて判断します。

内見は「買うため」ではなく比較表を埋めるために行う

一件目の内見では基準がないため、良く見えたり悪く見えたりします。江東区・中央区・足立区・杉並区で迷う場合は、価格優先、交通優先、管理優先の三タイプを同日に見ると違いが分かります。各物件で撮影可能範囲を確認し、同じ順序でエントランス、掲示板、ゴミ置場、駐輪場、共用廊下、玄関、窓、眺望、水回り、収納を記録します。

室内の照明やホームステージングは印象を良くしますが、日照、騒音、におい、風、携帯電波、給湯器、換気、結露、床の傾きは暮らしへ直接影響します。窓を開閉し、換気扇を回し、水圧を確認できるか担当者へ尋ねます。居住中は私物へ配慮しつつ、家具で隠れた壁や床の状態も引渡条件と合わせて確認します。

眺望が価格に含まれる物件では、空地、駐車場、低層建物、都市計画、用途地域を確認します。現在見えている景色が将来も保証されるとは限りません。管理規約に眺望の保証は通常なく、周辺建築計画は自治体の公開情報や現地標識でも確認します。

内見直後に記録する項目
項目 数値・事実 主観
駅からの動線 実測分数、信号、坂、橋 夜間も歩けるか
室内 面積、天井、梁、収納 家具を置けるか
音・光 窓開閉時、時間、方角 許容できるか
共用部 清掃、掲示、修繕跡 管理が機能しているか
周辺 買物、学校、医療、計画 一週間暮らせるか

価格の妥当性は三つの比較で確認する

第一に同一マンション内の過去取引、第二に徒歩圏の同築年・同面積、第三に予算が同じ代替エリアを比較します。同一棟でも階、向き、眺望、リフォーム、専用使用権で差が生じます。㎡単価を使う場合も、小面積住戸とファミリー型を混ぜないようにします。

売出価格は売主の希望を含み、取引価格は過去の条件です。相場より高い理由が、室内工事、角住戸、眺望、希少間取り、引渡条件などで説明できるかを確認します。説明できない差は交渉材料になりますが、人気物件では複数申込により価格交渉が難しいこともあります。

値下げ交渉は「いくらなら買うか」と「なぜその価格か」を明確にします。修繕必要額、周辺事例、長期在庫、引渡条件を根拠にし、購入意思とローン準備を同時に示します。価格だけでなく、手付金、契約日、引渡日、残置物、契約不適合責任など、売主が受け入れやすい条件全体で調整します。

重要事項説明の前に資料を読む

重要事項説明は契約直前に初めて聞く場にしません。登記事項、管理規約、重要事項調査報告書、長期修繕計画、総会議事録、固定資産税資料、付帯設備表、物件状況報告書を可能な範囲で事前に受け取り、質問を整理します。契約当日に疑問が残るなら、理解できるまで確認します。

権利関係では所有権・借地権、抵当権、敷地権、専用使用権を確認します。法令では用途地域、建ぺい率・容積率、既存不適格、再建築・増改築の制限を確認します。マンションでは管理費等、修繕、一時金、滞納、規約、駐車場、ペット、事務所利用、民泊、リフォーム、専有・共用区分が購入後の自由度に影響します。

契約不適合責任の期間・範囲、設備の修補、現状有姿、告知事項、境界や越境、騒音・におい等も確認します。「中古だから仕方ない」で終わらせず、確認できた状態、確認できない状態、売主が負担する範囲を契約書へ落とします。

管理費・修繕積立金は安さより持続性を見る

毎月額が低い物件は負担が軽く見えますが、必要工事を先送りしているだけの場合があります。長期修繕計画の工事項目と見積単価、計画期間、積立方式、残高、借入、一時金、値上げ予定を確認します。段階増額方式では将来額を家計へ入れます。

管理費には管理会社委託、清掃、電気、保険、設備点検などが含まれます。修繕積立金とは用途が異なるため、合計額だけで比較しません。駐車場収入を管理会計へ大きく依存する物件は、空きが増えた場合の収支も確認します。機械式駐車場は撤去・更新の方針が議題になっていることがあります。

総会議事録には、漏水、騒音、滞納、民泊、ペット、工事、役員不足など、販売図面に出ない運用課題が現れます。問題が一件あるだけで除外するのではなく、管理組合が把握し、議論し、対応しているかを見ます。課題を隠す建物より、記録と対応が明確な建物の方が判断しやすい場合があります。

リフォームは契約前に「できる範囲」を確認する

室内を全面的に変えられると思っていても、窓、玄関扉、バルコニー、躯体、共用配管は原則として自由に変更できません。床材の遮音性能、工事時間、エレベーター養生、申請期限、指定業者、管理組合承認を確認します。水回り移動は床下・配管勾配・スラブ構造で制約されます。

築年の進んだ物件では、専有配管と共用配管の境界、アスベスト調査、電気容量、給湯器、エアコン配管、断熱、結露を確認します。工事見積りは「一式」ではなく、解体、設備、内装、設計、申請、廃材、追加予備費に分けます。工事期間中の仮住まいと二重支払いも総額へ入れます。

リフォーム済み物件は、工事範囲、施工会社、保証、配管・下地を確認します。表面材だけ更新した物件と、配管・断熱まで手を入れた物件では価値が異なります。新品設備の価格だけで、物件価格差を正当化しないようにします。

将来売却を購入時に試算する

将来価格を断定することはできませんが、売りやすさを左右する条件は確認できます。駅距離、面積、間取り、管理、耐震、維持費、日照、騒音、権利、住宅ローンの利用可否、同一棟の競合が主な項目です。自分にとって魅力的でも、次の買い手を極端に限定する条件は価格へ反映します。

5年後・10年後のローン残高を返済予定表で確認し、売却価格から仲介手数料、抵当権抹消、税、引越し等を引いた手取りと比べます。購入価格が維持されても、購入時と売却時の諸費用があるため、短期所有では赤字になることがあります。転勤、家族構成、介護、教育など、売却時期を早める可能性も考えます。

賃貸に出す選択肢を考える場合は、管理規約、住宅ローン契約、賃料、空室、管理委託、原状回復、税を確認します。自己居住用ローンのまま無断で賃貸できるとは限りません。「売れなければ貸せばよい」を出口計画にせず、金融機関へ事前確認します。

申込から引渡しまでの実務

購入申込後は、価格と条件の合意、契約書・重要事項説明の確認、売買契約、ローン本審査、金銭消費貸借契約、残代金決済、登記、鍵の引渡しへ進みます。各期限は連動するため、金融機関、勤務先書類、住民票・印鑑証明、自己資金の移動を早めに準備します。

ローン特約は、対象金融機関、借入額、承認期限、解除期限を確認します。審査が通らない場合に自動で白紙になるとは限らず、期限内の手続きが必要です。自己都合で必要書類を出さないなど、買主側の対応不足は保護されない場合があります。

決済前には現地確認を行い、契約時からの変化、撤去物、設備、補修、鍵、メーター、管理手続きを確認します。引渡後すぐに不具合を見つけたら、写真と日時を記録し、契約で定めた連絡先へ速やかに伝えます。火災保険は引渡日から補償が始まるようにします。

購入スケジュールの主な確認
段階 購入者が準備すること 確認する期限
申込 事前審査、条件、手付金 契約候補日
契約 説明書・契約書、本人確認 ローン特約期限
本審査 所得・勤務・物件資料 承認・融資期限
決済 自己資金、登記、保険 引渡日
入居 管理届、工事、住所変更 鍵受領後

問い合わせ先を仲介手数料だけで決めない

仲介手数料は購入総額へ大きく影響しますが、確認するのは金額だけではありません。取扱可否、物件調査、管理資料の取得、価格交渉、ローン、契約書確認、決済、引渡後の窓口を比較します。安くても必要な確認が購入者任せなら、時間とリスクが増えます。

一方で、電気・ガス・通信など購入と無関係な付帯契約を前提に実質負担が増えることもあります。仲介手数料、事務手数料、付帯サービス、割引条件を一枚の見積りにし、不要な契約が条件になっていないかを確認します。

すでに他社へ問い合わせ、内見、購入申込をしている場合は、同じ物件を別会社へ相談できるかが状況により異なります。最初の会社とのやり取り、媒介契約、申込状況、売主側の販売条件を隠さず伝え、対応可否を先に確認してください。

5,000万円の総予算を崩さずに候補を探すための検索条件

物件検索サイトで最初から条件を絞りすぎると、比較に必要な事例が見えません。まず必須条件を「購入総額」「入居期限」「通勤上限」の三つに限定し、面積、築年、駅徒歩、階、向きは幅を持たせます。候補が20〜30件見える状態を作り、価格帯と在庫の偏りを把握してから、絶対に譲れない条件を追加します。

検索結果は、掲載開始日、価格変更、空室・居住中、引渡時期、取引態様も記録します。同じ物件が複数会社から掲載されることがあり、掲載件数と物件数は一致しません。長期掲載だから必ず値下げできるとも限らず、売主が住み替え中、賃貸中、相続中などの事情で条件が異なります。更新日だけで鮮度を判断せず、仲介会社から売却状況を確認します。

検索条件を三段階に分ける
区分 条件 使い方
必須 総予算、入居時期、通勤上限 外れる物件は原則見ない
調整可能 面積、築年、徒歩、階、向き 一度に一条件だけ動かす
物件ごとに判断 眺望、内装、共用施設 内見と資料で評価

江東区・中央区・足立区・杉並区を現地で確認する一週間の計画

内見日に周辺を一度歩くだけでは、日常の負担を判断できません。候補が絞れたら、平日朝、平日夜、休日昼の三回に分けます。平日朝は改札までの実測時間、通学路、保育施設への送迎、自転車と歩行者の交錯を見ます。平日夜はスーパーの品ぞろえと閉店時間、街灯、人通り、飲食店の騒音、ゴミ出しの状態を確認します。休日は公園、医療、商業施設の混雑、地域イベント、幹線道路の交通量を見ます。

天候が違えば印象も変わります。晴れた休日だけでなく、可能なら雨天時に駅から歩き、冠水しやすい窪地、屋根の有無、バスやタクシーの待ち、自転車利用の代替を確認します。夏は日陰、冬は風、河川・運河沿いでは橋上の風も生活へ影響します。

現地では不動産会社の説明だけに頼らず、自分の生活を時間軸で再現します。朝7時に家を出る、18時に子どもを迎える、20時に買物する、休日に車を出すといった具体的な行動を置きます。駅近という一語より、毎日の往復で何分・何回の負担が生じるかが判断材料になります。

現地確認の記録例
時間帯 歩くルート 記録する事実
平日7〜9時 自宅候補→駅・学校 実測時間、混雑、信号、騒音
平日19〜21時 駅→買物→自宅候補 営業店舗、街灯、人通り
休日昼 公園・医療・商業 混雑、滞在しやすさ、交通量
雨天 駅・バス停→自宅候補 水たまり、屋根、代替交通

世帯別に変わる優先順位

単身・二人暮らし

面積を抑えて駅距離と築年を優先しやすい一方、将来の同居・在宅勤務・売却を考えると、極端に小さい住戸や特殊間取りは選択肢を狭めます。住宅ローン減税など制度の面積要件は年度・条件で変わるため、契約前に最新の公的情報を確認します。収納、独立性、寝室の採光、ワークスペースを家具寸法で確認します。

子育て世帯

学区や公園の評判だけでは不十分です。通学区域、指定校変更、保育・学童の申込条件、歩道、横断歩道、交通量、病児対応、ベビーカー動線を自治体情報と現地で確認します。子ども部屋の数だけでなく、玄関収納、洗濯、宅配、駐輪、エレベーター待ちが日々の負担になります。

将来の住み替えを考える世帯

現在の人数に最適化しすぎると、売却時期が早まります。介護、独立、転勤、在宅勤務などの変化を想定し、間取り変更の可否、段差、廊下幅、病院、実家への移動も確認します。永住前提でも、売れる・貸せることを保証するのではなく、出口を阻害する条件を購入時に減らします。

比較で迷ったときに使う三つのケース

ケース1:駅近の小さな住戸と、駅遠の広い住戸

価格が同じなら、通勤時間と住戸内の時間のどちらを優先するかを一週間で計算します。片道10分の差は週5日で100分ですが、在宅勤務が多ければ広さの価値が上がります。駅遠物件は雨天・夜間・売却時の買い手層を、駅近物件は収納・家族変化・管理費を確認します。

ケース2:築浅で管理費が高い物件と、築古で積立金が高い物件

現在の月額だけでなく、10年間の合計と予定工事を比較します。築浅は初期修繕が少なく見えても、段階増額や機械設備更新が後年にあります。築古は工事済みなら一定の安心材料ですが、配管やサッシなど未更新項目が残る場合があります。積立金が高い理由を資料で確認します。

ケース3:価格の高い人気街と、隣接する代替街

人気街の価格差が、通勤短縮、生活施設、管理、将来の買い手層で説明できるかを確認します。駅名の知名度だけなら、隣駅・徒歩圏で面積や築年を改善できる場合があります。代替街では、同じ路線でも急行停車、終電、混雑、商業、行政区の制度が変わる点を確認します。

公開データの読み方と限界

取引価格情報は、市場全体の方向と価格帯を把握する有力な材料ですが、全取引を完全に収録した鑑定評価ではありません。所在地の表示粒度、回答状況、取引時期、面積の丸め、改装状況などに限界があります。件数が少ない駅・町の平均は、一件の高額または低額取引で動きます。

掲載価格は現在買える在庫を知るのに有効ですが、成約価格ではありません。長期在庫や高値売出しが中央値を押し上げる場合があります。査定価格と推定価格は算定モデルや営業方針を含みます。記事内で価格の種類を分けているのは、それぞれの数字が答える質問が違うためです。

個別物件を判断するときは、公開データで地域の幅をつかみ、仲介会社を通じて近い条件の成約事例と管理資料を確認します。価格が平均より高くても、築浅、駅近、角住戸、眺望、管理、希少間取りで合理的な場合があります。平均より安い場合は、権利、耐震、告知、管理、騒音、日照、賃貸中など、差の理由を確認します。

購入判断を一枚にまとめる

最後は情報を増やすのではなく、判断表を一枚にします。物件名、総予算、毎月負担、通勤、生活、管理、災害、リフォーム、売却の九項目を記入し、「確認済み」「未確認」「条件付き」に分けます。未確認が残ったまま申込期限を迎えた場合は、いつ・誰が・どの資料で確認するかを決めます。

点数化は便利ですが、重大な欠点が平均点に埋もれることがあります。ローンが利用できない、必要な工事ができない、入居時期が合わない、毎月負担が上限を超えるなどは、他の点数が高くても解消が必要です。反対に、内装の好みや一部設備は購入後に変更できるため、建物・立地・権利より優先しません。

購入判断シート
項目 確認する数字・資料 判断
総予算 資金表、諸費用、工事見積り 上限内/条件付き/超過
毎月負担 ローン、管理費等、税、駐車場 家計余力を確認
立地・生活 実測通勤、買物、学校、医療 一週間を再現
管理 調査報告、長期計画、議事録 将来負担を確認
災害 複数地図、設備、避難、保険 生活継続性を確認
売却 残債、買い手像、競合 出口の障害を確認

表を完成させても、購入しない判断は失敗ではありません。調査費用や時間をかけた後ほど引き返しにくくなりますが、条件が合わない物件を見送ることは次の候補を正確に選ぶ材料になります。見送った理由を残し、検索条件を一つだけ更新します。

よくある質問

5,000万円で東京23区に70㎡を買えますか

エリア、築年、駅距離により可能性が変わります。直近の区平均㎡単価では足立区が比較的近く、江東・杉並・中央では条件調整が必要です。

物件価格以外にいくら必要ですか

仲介手数料、登記、ローン費用、火災保険、固定資産税等の精算、管理費等の精算などが必要です。物件ごとの見積りを契約前に確認します。

AUTHOR / OPERATOR

フリスム編集部

不動産購入者が、価格だけでなく管理・災害リスク・購入総額・将来売却まで比較できるよう、公開取引情報と公的資料をもとに記事を作成しています。運営・サービス情報は会社概要で確認できます。

参考情報・データ出典

各リンクは記事制作時に確認した一次情報または統計・市場情報です。価格や制度は更新されるため、購入判断の前に最新情報をご確認ください。

検討中の物件がある方へ

物件URLから、購入条件と費用を確認できます

気になる物件のURLを送っていただければ、取扱可否、仲介手数料、購入時の諸費用を確認します。まだ物件が決まっていない場合も、予算と希望エリアからご相談いただけます。

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